過去の教訓から学ぶ水害対策グッズ(洪水・氾濫・津波)in都市部
日本=地震大国だと思われがちですが、
実は日本=水災大国でもあったんですよ。
知ってました?
今はそれほど水害に合う機会も減ってきており(良い事です)、
水災大国だということは忘れ去られていました。
しかし、近年の異常気象。とりわけ大雨や台風などの影響によって
日本各地での水害がニュースになっています。
水害がより身近なものになりつつあるんです。
そこで、個人で出来る限りの水害対策を調べてまとめてみましたので、
参考にしていただければと思います。
まずは、ご自分の住む街がどれほどの水害が起きる恐れがあるのか
国土交通省のハザードマップポータルサイトから確認しておきましょう。
水害対策―レベル1
5センチ~15センチ程の水害は、側溝等の排水量が、
雨量と比べて一時的に下回ってしまった時に引き起こされます。
雨の勢いが収まるのを待つまで、
もしくは、排水に何か詰まったのが原因であれば、
問題が解消するまで耐えなければいけません。
レベル1グッズ
長靴
見落としがちですが、大事なアイテムです。
首都圏だと持っていない方もおられるのではないでしょうか。
靴にしみ込んだ汚水は衛生的に悪いです。
しっかりと防水された長靴を用意しておきましょう。
防水シート&テープ
KING DO WAY 人工池用防水シート UVシート プールライナー ポンドライナー 完全防水 庭の池 プール 魚のタンクを作りに! 1本入り#厚さ0.1mm [3 X 1.5m]
水害対策で1セット持っておけばたいていの水害に対して活躍します。
洪水時だけでなく、雨漏れなどにも使えます。
防水シートがもし高価で手が出なければ
ブルーシートでも良いと思います。
浸水の可能性がある場所の大きさにあらかじめカットしておくと
いざという時に手間取らなくても済みますのでオススメです。
吸水バッグ
もし浸水してしまうと、水の処理が大変です。
雨漏れ時も、スピードが命です。
タオルよりも吸水力に優れるため、作業量が断然違います。
水の処理に一躍買ってくれるので重宝しますよ。
水害対策―レベル2
20センチ~50センチ。
このぐらいの水量が街を襲う時は、どこかの河川が氾濫している可能性があります。
木の枝や土砂が流されてきて、街の排水力が無力化されていることもあります。
雨が上がっている時は待つ必要がありますし、
雨が依然として降っている場合は水面の上昇を警戒しなければいけません。
レベル2グッズ
土のう
対洪水定番アイテムですね。
2段~3段積み上げるだけで水の侵入を防いでくれます。
レベル1で紹介した防水シートと防水テープを駆使すれば、
水の侵入をより確実に防いでくれます。
デメリットは「土/砂」を用意しなければいけないことと、「重さ」ですね。
一応、このような水で膨らむ簡易的なものもあります。
注意点としては吸水後の持ち運びが困難だということ。
本当の緊急用として持っておくと心強いです。
胴付水中長靴
50cm程度の水深があるときは、下水が逆流し、水が汚染されている可能性があります。
衛生環境がとても悪いので、皮膚が弱い方は持っておいた方が良いと思います。
木の枝や、家の中にある鋭利な物が流されてくる危険もあるので、
肌を守る意味でも持っていたほうが良いですね。
より信頼のあるものはシバタ工業さんが出しておられる胴付水中長靴です。
田んぼをしておられる方がよく身に付けていますよね。
こちらを購入される際は、
足のサイズに気を付けて購入してください。
水害対策―レベル3
1メートル~。
津波レベルの水深ですが、原因が洪水でも
場所によっては家が水面下に沈む場合があります。
東京でこのレベルの水害は、
・1910年(明治43年)の『明治43年の大水害』(死者約600人)
・1922年(昭和22年)の『カスリーン台風』(死者約1000人)
いずれも梅雨前線や台風による豪雨が原因で
利根川や荒川等が氾濫したことによります。
その後は、堤防等の対策によって甚大な水害は起きておりませんが、
想定外の雨量によって各河川が氾濫する可能性はゼロではありません。
レベル3グッズ
発光するもの
発光するものなら何でも良いです。
懐中電灯は代表的なものですが、今では色々な防災グッズがあります。
1メートル以上の洪水は極端に街の明かりが少なくなります。
辺りを照らしたり、自身を発見してもらう為に一つ準備しておきましょう。
ライフジャケット
洪水で引き起こされた水は、海水と比べて浮力があまり得られません。
浮きながら本を読めると言われる、地中海の塩分濃度が40%弱。
太平洋で30%程度。
川は淡水なので1%もないのです。
防災グッズの一つとして持っておくと、とても心強いです。
ボート
浸水する可能性が高い地域に住んでおられる方は
持っておいたほうが良さそうです。
えらい大げさに出たなと思われがちですが、
東京23区の家でも昔は舟を常備していたんです。
屋根裏に舟があるのを見た時ありませんか?
これは水害用に備えてある舟です。
昔から水害には舟を用意するのは当たり前だったんです。
水害対策まとめ
水害は基本的に給水力(雨量)と、排水力のバランスが崩れたときに甚大な被害を被ります。
現在は埼玉県などで総工費2300億円をかけた水害対策をしていたりしますが、
油断は禁物です。
東日本大震災や西日本豪雨では、油断したことによって
命を落とされた方も多くおられます。
水害の影響を受けやすい地域はレベル1~のグッズを中心に考えてみましょう。
ご家族の数にもよりますが、
全部合わせても10万は行かないと思います。
10万と命の価値は比べようもありません。