映画『阿修羅』が大コケした理由とは?
中国最大の超大作が大コケ 映画『阿修羅』、初週で公開停止
こちらの記事が衝撃的過ぎてビックリしました。
初週で公開停止とありますが、7/13から公開して17日には停止なので3日しか公開していなかったことになりますね。
今回はこちらの『阿修羅』という映画、何が「●●」だったのか探っていこうと思います。
『阿修羅』のPV、ストーリー
舞台は中国大陸で西洋の魔法を扱うSFファンタジー映画のようです。
しかし、PV中に出てきた複顔の・・・
完全に日本の興福寺『阿修羅像』です。
世界の創造以来、天国の6つの円、アシュラ、人間の世界、ワークラフトの世界、悪霊と煉獄で、善と悪の法則に従って、世界のすべてのものが創造されています。
何百年も前まで、アシュラ王(梁嘉淮が欲望の頭を飾って、劉嘉陵の戦略長)を装った三頭の王は、善と悪を欲望に置き換えて天との戦いを開始しました。
アシュラ王は敗北して洞察力の頭を失い(呉レイ装飾品)、煉獄の世界に送られました。
百年後、アシュラ王はアシュラの世界に戻り、羊飼いの男の子(ウー・レイ・オーナメント)の人間世界への生まれ変わりの頭を見つけ、彼と一緒にいたいと考えました。
片面が最高、片方が愛、もう片面が悪、そして極端な欲望です。一方は人間の家であり、もう一方はアシュラの世界です。
拘束されていない羊飼いの少年は何が起こるのかを決定し、6つのサークルはどのように戻ってくるでしょうか?
翻訳をなるべくわかりやすくしてみました。
「天国」「阿修羅」「人間」「戦争」「悪霊」「煉獄」6つの輪廻によって世界が創造された。
百年前に阿修羅王が天国と戦争したが阿修羅王は敗北、頭(?)を失い煉獄に送られた。
そして現在、阿修羅王は阿修羅の世界に戻り(?)羊飼いの男の子(主人公)が失った頭の生まれ変わりだということを知って阿修羅王は彼と接触する。
主人公の少年には数々の試練が降りかかり、どのように選択し、どのように生きていくのか・・・
と、ザックリこんな感じでしょうか。
意味わからないところは(?)を追加しています。
『阿修羅』のキャスト陣
ウー・レイ(主人公)
子役からデビューしているイケメン俳優。
出演作品は基本的に中国の作品が多く、CMや広告に多く起用されている。
現在18歳で、将来非常に有望な人気俳優だ。
チョウ・イーシャン(ヒロイン)
2014年から学校を卒業し、女優として活動
出演作品は中国内の作品が多く、2016年以降では主演級の作品も多い
現在22歳。
レオン・カーフェイ
俳優で歌手。現在60歳
1992年の『愛人/ラマン』で一躍有名になる。
代表作は『楽園の瑕』『南京の基督』がある。
カリーナ・ラウ
デビュー作はジャッキーチェンが手掛けた『クラッシュ・エンジェルス 失われたダイヤモンド』
1990年『欲望の翼』では、フランスで主演女優賞を受賞している。
現在52歳
超大作に相応しいキャスト陣
世界的にも名前が知られている方が上記にも複数名おり、主人公も中国ではかなりの人気を誇っている。
失敗した理由
原因はプロデューサーのマーケティング?
yang zhenjianという有名プロデューサーが阿修羅のマーケティングディレクターを行っています。
yang zhenjianは2006年から映像系のマーケティングで成功を重ね、2008年には映画「Painted Skin」(日本名:画皮 あやかしの恋)で230万ドル(約2億5千万円)の興行で成功させています。
(映画:画皮ポスター)
今回の阿修羅に当たっては、製作費約125億円に対し約385億円の興行で成功しなければならない。
The most expensive summer film is Yang Zhenjian’s Asura. This film reportedly costs 750 million yuan ($115.5 million). Based on the current revenue-sharing model in China, it has to make at least 2.3 billion yuan ($350 million) in order to breakeven. https://t.co/ll6nszeODO
— China Film Insider (@china_film) 2018年6月26日
PVが充実
広告にお金をかけたのは良いものの、宣伝しすぎた感が否めない
PVが5種類ほどあり、中国の映画情報サイトのこちらで見れます
コメントを見た限り、情報過多でもうお腹いっぱいな意見や、
西洋の世界観と中国の世界観の融合に否定的な意見が目立ちます。
そして何よりも総製作費に対する否定的な意見が多くを占めています。
お金をかけすぎた
総製作費は約125億円という製作費で、これは国内でいうと「ファイナル・ファンタジー」、
ハリウッドでは「ハリー・ポッター アズカバンの囚人/炎のゴブレット/不死鳥の騎士団」並である。
総製作費に対する必要興行収入は約385億円であり、「パイレーツ・オブ・カリビアン」「タイタニック」に匹敵します。
キャストや監督、プロデューサーの知名度から考えてなかなか厳しい規模なのではないかと思います。
中国のチケットの販売体制
日本で映画を見ようと思った場合、公開開始から公開終了まで一律の値段で購入できますが、
中国の場合、チケットの値段は変動します。
つまり、面白い映画はよりチケット代が高くなり、つまらない映画は安くなる傾向にあります。
今回の『阿修羅』では、レビューサイトの評価が3.1/10の最低評価となったため
チケット代も安く、収入が見込めなくなったことが原因の一つに挙げられそうです。
『阿修羅』がコケた理由まとめ
作品について詳しく調べていくうちに気付いたことだが、
ユーザーの「ゴミ同然にお金を捨てている」「お金を洗浄しているのではないか」という
お金の無駄遣いに関する否定的な意見が目立っていた。
それと同時に世界観についてもPV公開時から疑問視されている声があり、
レビューの低さも相まった結果、資金を回収できる見込みが無くなったためコケてしまったということに落ち着く。